民進党と民意を隔てる最大の壁、野田佳彦。彼の「呪縛解放」に小沢一郎が乗り出した。
2016年12月号 POLITICS
民主党政権時代、小沢一郎に振り回された民進党幹部は言う。「小沢さんは自分から頭を下げなければならない時は決して人に会わない。自分が相手より強い立場にある時にだけ会う」その小沢が10月29日と11月2日、野田佳彦と立て続けに会った。2012年夏、消費増税を巡る自公との3党合意に理解を求める首相だった野田を振り切り、「増税反対」の旗を高らかに掲げて民主党を集団離党する、その直前以来の会談である。今や野党第一党の幹事長に対し、自らは小所帯の自由党の代表。それでも会ったのは野田が目下、満身創痍だからだ。野田にすれば、子飼いの参議院議員の蓮舫が民進党代表に就くまでは、想定通りだった。前代表の岡田克也と二人で後方から操り、党運営を牛耳る腹づもりだった。蓮舫から表舞台の幹事長に担ぎ出されたのはうれしい誤算だったろう。だが、その後がひどかった。新潟県知事選では連合 ………
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