2017年2月号 BUSINESS
三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)と三井住友銀行(SMBC)のトップ人事で、ついにタスキ掛けが崩れた。本誌16年3月号の読者には意外でなかったろう。1年前の2月4日、金融庁が大手銀行首脳の会合で「ガバナンス改革意識のない金融機関」を批判、出席者が國部毅頭取(62)の顔色をうかがった逸話を紹介したからだ。タスキ掛けを嫌う森信親“剛腕”長官に睨まれた三井住友の苦渋の回答が、12月16日発表の國部のFG社長への横滑りと、国際畑の高島誠専務(58)のBC頭取への昇格。奥正之FG会長(72、住友系)と北山禎介BC会長(70、三井系)は取締役に退き、宮田孝一FG社長(63、三井系)がFGとBCの会長を兼務することになった。トップが二人とも住友出身となる一方、見かけの勢力比は同じに見えるが、お飾り的存在だったFG社長に國部が就くことで、持株会社にグループの比重を移す狙いがある。これまで中 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。