中国「資源利権不正」にFBI鉄槌

本誌追及の香港利権屋「88Q」と癒着していたギニア元鉱山相が米国で逮捕。その余波は?

2017年2月号 GLOBAL

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米司法省は12月13日、ギニアの元鉱山相モハムード・ティアムを中国系2社からの賄賂約850万ドルを資金洗浄した疑いで逮捕した。ティアムは、かねてからあくどい手法でアフリカ最貧国などの資源を漁り、中国国営企業につないでいた香港の投資家サム・パ(徐京華)との関係を指摘されていた人物で、パも2015年10月から中国当局によって勾留されている。米司法省は贈賄側も断固追及する構えを見せており、今回のティアムの逮捕によって、パが運営する謎の巨大投資グループ88Queensway (本拠のある香港・金鐘道の英語名 略称88Q)の実態解明が進む可能性がある。米国とギニアの二重国籍を持つティアムは、UBSなどで辣腕をふるった元バンカーで、クーデターによって08年12月に政権を握ったギニアの軍事政権「民主主義と発展のための国民評議会」(CNDD) で鉱山相に任命されて、一躍有名人となった。在任中 ………

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