志賀らが極秘に交わしたメールの中身。何度も「出直し」を誓い、社長も2度交代したが、隠蔽体質は変わっていない。
2017年3月号 BUSINESS [債務超過で倒産も]
政府が東芝救済に動き出した。国内原子炉メーカーの再編にかこつけ、官民ファンドの産業革新機構や日本政策投資銀行から公的資金を注入する算段だ。しかし東芝救済に巨額の血税を投じるのは、この会社の正体を見極めてからにした方がいい。ここに東芝の幹部が極秘に交わした数件のメールがある。2月14日に予定された決算報告が延期になり、辞任を免れない東芝会長の志賀重範が3年前にやりとりしたものだ。そこには今回、東芝にトドメをさした米原発事業での巨額減損を予期させる内容が記されている。粉飾決算の発覚から2年。東芝は何度も「出直し」を誓い、社長も2度交代した。しかし隠蔽体質は少しも変わっていない。件名 RE:今期の件日付 2013年3月28日発信者 志賀重範「E&Yが暴れていて、手を焼いています。財務部から新日本へプレッシャーもお願いしています。東京側でのご支援も宜しくお願いし ………
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