2017年4月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
農林中央金庫はJAグループから大量の資金を集め、総資産100兆円超を誇る国内最大級の機関投資家である。だが、その経営実態はあまり知られていない。実は経営トップには、河野良雄理事長(68)が内規に反して8年近くも居座り続ける。このため、政界や金融界からは「きちんとガバナンスが機能しているのか」(自民党農林族議員)といった疑問もぶつけられている。かつて農中の理事長ポストは農林水産省の最有力天下り先であり、事務次官経験者の「指定席」だった。しかし、天下り批判を浴びて同省は指定席を失い、代わって生え抜きの河野氏が2009年に棚ボタで理事長に就任。以来、農業金融の最高権力者として君臨する。農中には理事長任期について、「原則2期6年」という内規がある。このため河野氏も2015年6月の通常総代会で退任するとだれもが予想していたが、同氏は続投を強行した。農中の最高意思決 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。