赤字なのに「ゆるキャラ」2体東京都の不動産鑑定士協会

2017年4月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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ピンクの着ぐるみの「アプレイざるちゃん」と、青い着ぐるみの「コンさるくん」の2匹のサルの「ゆるキャラ」で、公益社団法人の東京都不動産鑑定士協会が認知度と知名度の向上に取り組んでいる。昨年10月にデビューして、市民向けの相談会などで歌や踊りを披露する。不動産鑑定士は、土地や建物を評価(アプレイザル)するとともに、不動産の活用方法などの相談(コンサル)にも乗る。この仕事をかわいいキャラクターで売り込む。女性歌手も加え、歌って踊る「ダンスユニット」まで結成する力の入れ方だ。歌うのは「不動産鑑定士の歌」。2015年に就任して、業界のイメージアップに熱心な吉村真行会長が、自ら作詞したという。確かに、親しみやすいキャラクターで成功しているかに見えるのだが、協会の鑑定士の間からは不満の声が聞こえてくる。ある古参の鑑定士は「費用をかけ過ぎだ。協会はただでさえ ………

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