ソフトブレーン乗っ取りの「黒幕」

ソフトブレーン子会社の上場計画が攻め入る同業者に筒抜け。両社の主幹事を務めるSBI証券が蠢く。

2017年4月号 BUSINESS

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とある乗っ取り劇が3月30日の株主総会で佳境を迎える。籠城するのはソフトウェア開発のソフトブレーン。攻め入るのは同業のスカラ。ともに東証1部上場ながら地味な銘柄のためそれほど注目度が高くない今回の乗っ取り劇だが、その展開はかなり異様なもの。背後にちらつくのはSBI証券の影だ。攻防を続ける両社のうち比較的知名度が高いのはソフトブレーンの方だろう。創業者で2006年まで会長を務めた中国人留学生出身の宋文洲氏はテレビ出演も多い。対するスカラは昨年11月まで名乗っていたフュージョンパートナーという旧社名の方がピンと来る人が多いだろう。直近の売上高はソフトブレーンの77億円に対しスカラが26億円。小が大を呑む構図だ。今回の乗っ取り劇以前にもスカラの肉食ぶりは知る人ぞ知るところだった。最初に獲物と見定めたのは東証マザーズ上場で同業のエイジア。売上高10億円そこそこの ………

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