パソコン乗っ取りの恐喝被害が急増。誰でも「ダークウェブ」なら悪魔のツールが手に入る。
2017年4月号 LIFE
データを消されたくなかったらビットコインを払え――。企業や個人のパソコンを乗っ取り、データをロックや暗号化して身代金を要求する「ランサムウェア」(身代金型マルウェア)の被害が急増している。身代金の支払いを拒めば乗っ取られたデータは戻らないため、大事なデータを取り返そうと泣く泣く要求に応じてしまうケースも少なくない。セキュリティ大手トレンドマイクロのレポートによると、2016年の国内のランサムウェア検知台数は6万5400台と前年比で9.8倍、報告された被害件数だけでも2810件と前年の3.5倍に上る。全世界における感染経路の8割はメール経由で、日本では不特定多数に送りつけるバラマキ型が主流だが、一部には標的型もみられるという。また、MS&AD基礎研究所が行った国内のアンケート調査では、ランサムウェアに感染したことのある被害者のうち15.4%が身代金の支払いに応じたと回 ………
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