ロシアとの接触暴露で情報機関に八つ当たり。リーク封じに「オバマが盗聴指示」とツイート。
2017年4月号 GLOBAL
米大統領に就任して2カ月経つが、ドナルド・トランプと中央情報局(CIA)や連邦捜査局(FBI)などインテリジェンス(情報)コミュニティーの派手な大喧嘩は一向に収まる気配がない。米国最強のスパイ組織や司法当局を相手にした公然たる諍いは、政界や情報当局の専門家を困惑させ、トランプの真の目的についても憶測が乱れ飛んでいる。関係がこじれた最大のきっかけはCIAとFBI、国家安全保障局(NSA)が1月初めに共同で査定・公開したロシアのハッキングについての報告書。ロシアが2016年大統領選挙に介入して、民主党候補ヒラリー・クリントンに不利な情報を流出させ、トランプ当選を後押ししたと結論づけたからだ。トランプは「バカげている」と一蹴、米国の情報機関など信用できないとなじった。その証拠は、イラクのサダム・フセインの大量破壊兵器保有の情報分析で当局がヘマをしたおかげで、米国 ………
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