臨時総会での「事務ミス」から、主流派の委任状支配が露見した。無力感の蔓延で弁護士自治は危機に。
2017年5月号 DEEP [弁護士自治終わりの始まり]
元の委任状のコピー書き換えられた委任状。受任者は伊藤茂昭前東京弁護士会会長の名前に書き直されている(写真提供・北周士弁護士)「委任状の受任者欄の名前を勝手に書き換えられた。法律家団体でこんな不正が行われるとはありえん」3月3日、東京・霞が関の弁護士会館で日本弁護士連合会(日弁連)の臨時総会が始まって6分後の12時36分、ツイッターにこんな投稿が流れた。投稿の主は坂本正幸弁護士(東京弁護士会)で、続けざまに「自分は議案に反対なのに、書き換え後の名前は弁護士会前会長。賛成するに決まっているだろう」と暴露。ネット上の「法律クラスタ」(法律家などのコミュニティ)がざわめき始めた。12時53分、「私は了解していません。つまり、変造です」と中川素充(もとみつ)弁護士(同)が声を上げた。続いて中川弁護士は画像をアップ(写真参照)。受任者の北周士(かねひと)弁護 ………
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