よりによって「傾斜マンション」建替費で対立する三井不動産の日比谷豪華ビルへ里帰り。
2017年6月号 BUSINESS
旭化成は本社移転のリリースを2月7日にさりげなく流した。現在の神田神保町から有楽町1丁目へ来年前半に移転するという。移転先は、三信ビルや旧三井銀行本店のあった一帯を再開発中の「新日比谷プロジェクト」(2018年1月竣工予定)で、旭化成も1950年から08年まで本社を置いていた地に10年ぶりに“里帰り”するわけだ。すでに皇居前広場からも一際目立つ地上35階、地下4階の超高層ビルが威容を現し、隣の東京宝塚劇場や日生劇場を睥睨、帝国ホテルも小さく見える。11スクリーンのシネコンも入る予定だから、日比谷映画街のど真ん中に晴れて帰還するのに、リリースはなんだか後ろめたそうに「今般、再開発事業完了の目処が立ち、今後の本社のあり方等、長期的な展望を検討した結果、再び本社を置くことといたしました」と書いてある。それも道理、新日比谷プロジェクトは三井不動産の目玉事業だからだ。 ………
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