保守派セッションズ長官が、オバマ改革を次々に覆す。まず標的は「ウォール街の敵」局長か。
2017年6月号 BUSINESS
米国のドナルド・トランプ政権下で司法長官に就任した保守派のジェフ・セッションズは、金融規制や刑事司法などの分野で矢継ぎ早に新方針を打ち出し、バラク・オバマ前政権が進めてきた政策を180度転換する動きを鮮明にしている。オバマの移民制度改革に対する筋金入りの反対論者として鳴らしたセッションズは、密入国者を保護しようとするいかなる政策にも「法を破った者に恩赦を与える行為」として断固反対してきた。こうした不屈の姿勢のおかげで、政治家としての過去20年間「問題ある保守系非主流派」と見なされ、中央への影響力も限られていた。だが、今や米国の法執行機関のトップとして、長年の哲学とトランプが公約とする「法と秩序の厳格な執行」を実行する立場にある。司法長官として担当するのは、不法移民の国外退去令や入国禁止令の問題、少数派の選挙権や外資系銀行の不正行為など注目度 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。