故オマル師の最側近がテヘランを訪れて「全方位」に。ISなどの跋扈にカードを確保か。
2017年6月号 GLOBAL
アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンが勢力を回復しつつあり、一因としてイランによる資金や軍事訓練、武器供与の疑いが指摘されている。米軍主導のアフガン駐留NATO(北大西洋条約機構)軍1万3千人部隊の最高司令官ジョン・ニコルソンは昨年12月、イランとロシアがタリバンと「軍事協力を拡大している証拠がある」として地域の安定を妨げる可能性について懸念を表明した。治安悪化に悩むアフガンの州政府もイランが国境地帯に1千人規模のタリバン兵士をかくまっていると非難を強めている。イランはタリバンとの関係を否定する一方で、サウジアラビアこそ地域の「攪乱要因」と主張、サウジがアフガニスタンで資金をばらまいてテロリストを養成しているのを「見過ごすわけにはいかない」と警戒心をあらわにしている。NATO軍のアフガン侵攻から15年、莫大な資金と兵力が投入されたが、いまだ安 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。