2017年6月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
自民党内の派閥の再編に向けた動きが加速している。中でも注目を集めているのが「大宏池会」構想だ。旧宏池会の流れを汲む派閥の再結集を目指す動きで、仕掛け人は麻生太郎副総理兼財務相だ。具体的には、麻生派と岸田派、さらには谷垣禎一前幹事長を領袖とする政策グループが一緒になり、メガ派閥を形成しようというものだ。麻生派は最近になって勢力を急拡大している。昨年の参院選後に甘利明前経済再生相らを加入させた上、今国会終了後には山東派、さらに谷垣グループの一部とも合併することが決まった。これに加えて岸田派とも合流することになれば、所属議員は100人を超える。2000年の「加藤の乱」で分裂した名門派閥の華麗な復活となり、自民党は事実上、安倍晋三首相を輩出した細田派と大宏池会の2メガ派閥体制となる。「安定政権を維持するため、自民党内で2大政党制のような体制を作るのが狙 ………
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