「民共壊滅」都議選後は公明の天下

都民ファーストが伸び悩んでも自民とは復縁しない。「小池与党」を貫き、都議会議長の座を目論む。

2017年6月号 POLITICS

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「小池新党のあおりで、多くの選挙区で最後の1議席を自民と争っている。現有議席の半減だってあり得る」――。7月2日の投開票日まで2カ月を切った東京都議選に向けた情勢について、都政に詳しい共産党職員は苦り切った表情でこう話す。共産党は2013年の都議選で8議席から17議席に躍進。都議会で議案提出権のある11議席を確保し、公明党に次ぐ第3党に躍り出た。ところが7月の都議選では、小池百合子都知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」が単独過半数を狙って全42選挙区で候補者を擁立するため、躍進の原動力となった無党派層の獲得に苦戦している。 党関係者によると、13年都議選の2人区で唯一議席を獲得した文京区では、民進党を離党し都民ファースト公認で出馬する前職と自民現職が優勢、共産新人は劣勢だ。今期限りで引退する吉田信夫共産党都議団団長の後継者に目される曽根肇都議(当選5回) ………

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