早世した小林麻央さんが通ったクリニックにも停止命令。闇ルートはニセ医療の氷山の一角。
2017年8月号 LIFE
厚生労働省は5月8日~6月28日、全国12の医療機関に対し一部医療行為の停止を求める緊急命令を出した。対象の医療機関はガン治療やアンチエイジングなどと称し他人の臍帯血を使った医療行為を行っていたが、再生医療安全性確保法に基づく計画を提出していなかった。言ってみれば、ニセ医療である。それとともに今回浮かび上がったのは臍帯血の闇ルートだ。供給元となっていたのは2009年10月に破産した「つくばブレーンズ」(茨城県つくば市)が保管していた臍帯血だった。臍帯血はへその緒に含まれる血液で、造血幹細胞を多く含むため1990年代から白血病治療などに使われるようになった。骨髄などと同様、国内では公的バンク(日本赤十字社が運営)が整備され、今日、第三者への移植が広く行われている。これに対し、98年設立のつくばブレーンズが行っていたのはプライベートバンク事業だった。新生児が ………
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