経産省のホープが日本アニメを世界に売り込もうと公的資金でつくった映画会社が巨額赤字を抱え身売り。22億円パー。
2017年8月号 DEEP [役人はやはり商売オンチ]
東芝メモリの買収で、「日米韓連合」の要となる経産省の官民ファンド「産業革新機構(産革)」。その産革が、経産省の肝いりで立ち上げた映画子会社を、京都の民間ファンドにタダ同然で売り払い、つぎ込んできた22億円もの公的資金をドブに捨てたことをご存じだろうか。2011年10月、産革が60億の出資を決定し、設立した「株式会社 All Nippon Entertainment Works(ANEW)」。経産省と産革が、日本のアニメなど〈魅力あるコンテンツを素材としながら、ハリウッドスタジオと協力して、グローバル市場をターゲットとした作品を企画開発する、世界的なエンタテインメント企業〉を夢見て作った官製映画会社だ。「ANEWの設立に際し、経産省は1年前から準備を進めてきました。中心になっていたのが、文化情報関連産業課長だった伊吹(英明)さんでした」(経産省関係者)
伊吹氏(50)は東大経済学部卒業後 ………
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