社会貢献で受け入れた少数民族の留学生を自社従業員に。送り出した校長は怒り心頭。
2017年9月号 DEEP
7月13日午前11時、一人のミャンマー人女性が、ある日本企業への激しい怒りと、あこがれの国日本への若干の失望と、「祖国のためにもっと頑張らなければ」との強い気持ちを胸に抱き、成田空港から帰国した。女性の名はエイミー・ピョー・ミン。ミャンマー最大の都市ヤンゴンにある女子技能学校、ミャンマー・ストーリー・メイキング国際女学院(MIWC)の校長だ。ミンは地元で有名なダゴン大学を出た後、2006年から12年まで東京の駿台外語綜合学院で日本語を学んだ。帰国後、ミャンマーで日本語学校を始めていた土屋昭義という日本人男性が出した求人に応募し、学校スタッフとなった。土屋は若いころ、浜松市で建設業を営んでいた。ミャンマーで軍事独裁制が終わると、12年、単身でミャンマーに渡り、国家のリーダー、アウン・サン・スーチーを輩出した第1ダゴン高校の真ん前のビルの2階と6階を借りて、比 ………
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