「日本ファーストの会」誕生で息絶え絶えの民進党。似た者同士の「枝前」コンビで果たして難局を乗り切れるか。
2017年9月号 POLITICS [死守!野党第1党の座]
前原誠司と枝野幸男が激突する民進党代表選。「リベラルVS保守決着つける戦い」と伝える朝日新聞の報道をみて、長年永田町を渡り歩いてきた同党議員は苦笑した。「民進党に『左翼』のレッテルを貼って左端に追いやる安倍官邸の印象操作にのっかっている。うちの党はもっと斑(まだら)だ」確かに二人が出馬表明した途端、憲法や安全保障で右寄りとされる旧民社党系グループは前原、左寄りとされる旧社会党系グループは枝野を支持すると表明した。だが鳩山由紀夫と菅直人が96年に民主党を結党して以来、党内闘争を重ねたこの党を支配する図式はそれほど単純ではない。旧民社や旧社会といった労組票に頼るのは参院議員の一部。衆院議員の大半は「反自民」の代表として、政権批判票を幅広く集めて小選挙区で闘っている。保守かリベラルかに偏れば、勝ち上がるのは難しい。「保守」前原は、代表選で憲法9条 ………
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