本命「森友・加計」を外した新聞協会賞

読売&産経に毎日、日経も加わった「朝日潰し」の側面がある一方、朝日側にも特有のお家の事情があり、自らの情けない失策でもある。

2017年11月号 LIFE [情けない渡辺社長]

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日本のメディア界最高の栄誉である2017年度の日本新聞協会賞ニュース部門には、NHKの「防衛省『日報』保管も公表せず」の特報と西日本新聞の「博多金塊事件と捜査情報漏えいスクープ」が選ばれたが、本命視されていた朝日新聞の「森友学園への国有地売却、加計学園の獣医学部設置を巡る一連の報道」は落選した。読売新聞や産経新聞などの全国紙が「核心部分の決着がついていない」「キャンペーンだ」などと揃って反対票を投じたのが響いた。しかし、「森友・加計」が今年前半最も国民の関心を集めたニュースであることは衆目が一致するところ。社会的、政治的な影響の大きさに加え、権力監視という報道機関の役割を果たした点を評価する声は新聞協会加盟の現場記者の間で根強く、協会と世論との意識のズレをも浮き彫りにする結果となった。

「協会賞に痕跡残さぬのはいかがか……」

朝日新聞の渡辺雅隆社長安倍晋三首相8月24日に東京・内幸町 ………

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