東京に一歩接近「五輪招致汚職」

逮捕者が出たリオと同じIOC委員親子ルートで送金した東京五輪招致委は罪を免れ得るか。

2017年11月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

ブラジル捜査当局は10月5日、2016年開催のリオデジャネイロ・オリンピック大会の招致に関わる贈賄の容疑で、ブラジル・オリンピック委員会会長のカルロス・ヌズマンを逮捕した。一歩遅れて国際オリンピック委員会(IOC)もヌズマンのIOC名誉委員の資格を停止したので、遠く離れた東京でもブラジルの余波を感じているだろう。東京が2020年五輪開催の準備を加速させるなか、フランスとブラジルの検察による汚職捜査も佳境に入っている。捜査の行方次第では、世界最大のスポーツイベントばかりか、数十億ドル規模の放映権やスポンサー関連ビジネスにも影響が及びかねない状況だ。報道発表によると、ヌズマンは開催都市を決める投票権を持つ委員の票の買収を手助けした見返りに、金の延べ棒16本を受け取り、スイスの銀行の金庫室に保管していた疑いがもたれている。興味深いのは、ヌズマンはIOCの居心地良い ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。