北朝鮮「核」にプーチン腹案

「核は当面容認、ミサイル凍結」と引き換えに経済制裁解除。米中二極化を牽制し、日本含め多極化をめざす。

2017年12月号 GLOBAL [東アジア二極化にクサビ]

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ここにきて、プーチン・ロシアの北朝鮮核・ミサイル問題の打開に向けて積極関与の動きが顕著である。2017年10月20~21日、モスクワで核不拡散問題に関する国際会議が開かれた。ここに北朝鮮外務省北米局の崔善姫(チェ・ソンヒ)局長が招待された。同会合には米オバマ前政権の国務省次官を務めたウェンディー・シャーマンも参加し、崔善姫局長ともモスクワで会談した模様である。実は、崔善姫局長のモスクワ訪問はこの1カ月の間で2回目。9月29日にはモスクワでロシア外務省関係者と会談を行っている。筆者はこの国際会議の直前の10月16~19日、ソチで行われたロシア大統領府が事実上主催する国際会議「ヴァルダイ・クラブ」年次会合に参加した。この会合で登壇したあるロシア政府高官によれば、崔善姫局長の1回目の訪ロに先立つ9月11日、ジョセフ・ユン米国務省北朝鮮問題全権代表がモスクワを訪問した ………

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