リオ五輪は審判不正で大揺れ。内部告発で膿を出し、会長も辞めさせ、目下再生中。
2018年1月号 GLOBAL
世界のアマチュアボクシングを束ねる国際ボクシング連盟(AIBA) の役員が、リオ・デ・ジャネイロ・オリンピックでの審判員の不正を深刻に懸念している、と英ガーディアン紙が報じたのは大会直前の2016年8月初めだった。記事に対する当時の連盟の反応は高圧的で、けんもほろろといった様子だった。強権的な手法が目立つ台湾出身の会長・呉経国が率いる連盟は、こうした内部告発者は一部のファンの代弁者にすぎず、客観的なオブザーバーではない、として疑惑を完全否定し、次のようなけんか腰のメッセージを返してきた。「我々は、法的措置を含むあらゆる手段を用いて、ボクシングと、そのレフェリー・審判団を守りぬく。彼らは責任感と経験を持って任務に当たっているにもかかわらず、その誠意に対し常に疑いの目を向けられている。国際ボクシング連盟の将来は明るい。一部不満勢力の発言は連盟全体の見 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。