政府参与に郭文貴「接点」疑惑

郭文貴サーガは新段階。米当局から同盟国にウォーニングが届いた。日本政府のセキュリティ心臓部も痛撃。

2018年1月号 DEEP [中国情報網ハンティング]

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ソーシャルメディア(SNS)を遮断され、しばらく沈黙していた中国の政商兼スパイの郭文貴が12月10日、久しぶりにメディアに姿を見せた。11月28日にニューヨーク五番街の自宅でAFP通信の記者と会い、余裕綽々で写真を撮らせたのだ。健在を見せつけるためだろう。発言に目新しさはない。トランプ側近だった元首席戦略官、スティーブ・バノンと組み、今後は発信が遮断されないよう、自前のメディア立ち上げを検討中というくらいだ。だが、もとは中国の情報機関、国家安全省の尖兵で、今は「抜け忍」の郭が、米国亡命を認めてもらう見返りにFBIなどに何を暴露したのか、戦々恐々なのは北京ばかりではない。米国に深く根を張った中国スパイ網のモグラたちも気が気でないはずだ。FBIは密かに彼らを追跡し監視し、罠にかけ証拠をつかみ、時には逆スパイさせる。カウンターインテリジェンス(防諜)作戦が始まっ ………

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