2018年2月号 BUSINESS [インサイド]
豊洲市場への移転問題などを巡って小池百合子都知事との対立が激化している東京都議会で新たな火種が加わった。きっかけは昨年末に小池知事が打ち出した下水道運営権の売却(コンセッション)構想。特別顧問の上山信一・慶応大学教授の「入れ知恵」と見られるが、五輪の競技会場見直しや市場移転で都政を混乱させた外部顧問への都議会側の反発は強まるばかりだ。下水道のコンセッションは12月26日、上山氏もメンバーである都政改革本部(本部長・小池知事)の会議で検討課題として報告された。2018年に予備的調査を始めたうえで、21年から本格的な実行に移す目論見で、小池知事も「コンセッションを真剣に考えてほしい」と踏み込んだ。この年末に飛び出した「コンセッション」構想に都議会はけんもほろろ。とりわけ強硬なのは都議会公明党だ。同党は衆院選を機に小池知事と距離を置き、表向きは「是々非 ………
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