「関東鳴動」いよいよ警戒!「伊豆半島直下型」大地震

2018年2月号 BUSINESS [インサイド]

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新年を迎え関東一帯で地震が続発した。1月6日午前0時54分頃、千葉県北西部を震源とするマグニチュード4.8が発生。東京都中央区や横浜市などで震度4を観測した。

前日の5日には「茨城県沖でマグニチュード6.4の地震が発生」という緊急地震速報が数百万人に届き、列車の運行が一部ストップした。実際に起きたのは茨城県沖を震源とするマグニチュード4.4の地震と、富山県西部を震源とするマグニチュード3.9の二つの比較的小さな地震だったが、多くの人が緊急地震速報の警戒音に肝を冷やしたに違いない。かかる連続地震は「首都直下地震」の前触れと懸念する向きもあるが、より警戒すべきは6日午前4時37分頃(千葉県北西部で地震発生直後)、伊豆半島東方沖を震源とするマグニチュード4.4(最大震度3を観測)、午前5時47分頃伊豆大島近海を震源とするマグニチュード4.6(最大震度3を観測)、午前6時13分頃伊豆半島東方沖を震源とするマグニチュード2・7が立て続けに発生したことだ。伊豆大島近海では16年7月に最大震度3の地震が3回発生して以来の連続地震であり、非常に気がかりだ。

本誌1月号では「プレートテクトニクス説」に代わる地震発生メカニズムを唱える角田史雄埼玉大学名誉教授の「熱エネルギーが北上し、近い将来、伊豆半島に到達する」と警告する「熱移送説」を紹介した。

「13年11月に西之島の噴火をもたらした大規模な熱エネルギーが、今年前半にも伊豆半島に届き、マグニチュード6以上の大地震を引き起こすのではないか」というものだ(詳細は1月号<伊豆半島「直下型大地震」に備えよ>を参照)。

6日に発生した連続地震について、角田氏は「警戒を呼び掛ける直下型大地震の『前震』の可能性が高く、早ければ1月中に発生するかもしれない」と言う。 角田氏は17年7月に発生した鳥取地震を予想するなど、これまで多くの地震発生を的確に予測してきたが、その研究はいまだ途上だ。とはいえ、伊豆にお住まいの方は備えあれば憂いなしである。

   

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