青瓦台を仕切る左派参謀たちが「積弊清算」外交。五輪対話を渡りに船と「統一」へ下地。
2018年2月号 GLOBAL
韓国の右派が2018年の年始早々から怒っている。文在寅政権が考える憲法改正の中身が、明らかになりつつあるからだ。日本の新聞はあまり報じていないが、文は18年半ばの改憲を狙っている。その内容がことごとく左派的なのだ。例えば、現行憲法の第4条に「自由民主的基本秩序に立脚した平和的統一政策」という文言があるが、ここから「自由」を削除するという。「国民」を「ひと」にするとも。右派の論客たちは「北朝鮮と連邦制統一ができる道を開くための『自殺憲法』への道」と非難する。
文の支持基盤は対北宥和派であり、こうした改憲案が登場する背景となっている。17年5月の大統領就任以来、宥和的なメッセージを送っても、北からは無視され続けた。核実験やミサイル発射を繰り返す北への政策で、日米と歩調を合わせることを強いられてきた。対北宥和派からは不満を持たれ、支持基盤の弱体化にも ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。