「強力なフランス」体現のため歩を進めるマクロン政権。近く日仏政府間交渉突入も。
2018年5月号 BUSINESS
「仏ルノーと日産自動車は合併し、統合後の新会社を上場する可能性について協議している」。3月29日、ブルームバーグはそう報じた。「合意の成立は難航する可能性がある」と抑えは利かせているが、「カルロス・ゴーン氏が交渉を推進しており、統合後の新会社を率いる見通し」「基本的にルノーの株主が新会社の株式を受け取り(後略)」と、統合スキームにまで踏み込んだ。報道を受けてルノー株は急伸。29日は一時前日比8.3%高となり、取引時間中にこの10年余りの間で最高値を更新した。“仏自動車大手”NISSANの誕生に向けて事態が動き出しているというブルームバーグの報道について、日本のメディアは読売新聞がわずかに触れたぐらいで、ほぼ音なしの構え。それは日産で渉外・広報を担当する専務執行役員の川口均が必死に火消しに回ったからだ。しかし、いかにも腰が引けている。事実無根というのなら、 ………
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