2018年5月号 BUSINESS
チャイナ・ボーチー(中国博奇)を覚えているだろうか。火力発電所の脱硫システムなどを手がける中国系企業で、2007年8月に東京証券取引所第一部に上場。12年11月にバカ安値のMBO(経営陣による買収)で上場廃止となった。その後、日本では忘却の彼方に消えていたが、3月16日に予期せぬニュースが飛び込んできた。ボーチーが事業内容も経営陣もほぼそのまま、香港証券取引所に堂々再上場したのだ。日本の株式市場に単独上場していた外国企業がいったん撤退した後、海外市場に鞍替えして再上場したのはおそらく初。だが、東証時代のボーチーに煮え湯を飲まされた投資家にとっては、“インチキ企業”が再び上場できたことの方が驚きではないだろうか。11年前の日本デビューは鳴り物入りだった。アジアの成長企業を積極的に誘致する国際戦略の下、東証は無名の新興企業のボーチーに第一部への直接上場を認め ………
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