FACTA銘柄 Sin-Bin Box「ディップ」(東証1部)

兜町の悪弊、グレーな「静寂期間」

2018年6月号 BUSINESS

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「え~、何が起きちゃったの?」4月半ば、投資家が目を白黒させた。若者に人気のアルバイト求人情報サイト「バイトル」を運営するディップの株価が急落劇を演じた。4月12日引け後に2018年2月期連結決算を発表したところ、翌13日、東京証券取引所1部に上場しているディップ株に売りが殺到。前日比15%安の2776円まで下げた。稼ぐ会社なのに……。ビッグデータと人材活用という「材料」を兼ね備えたディップ株は、アベノミクスの波に乗って12年以降に急伸。前期は顧客の外食や小売りの広告出稿が増え、最高益を更新した。今年に入っても上場来高値圏で推移する「花形銘柄」に何が起きたのか?ヒントは3月下旬、プロの機関投資家だけを招待した「クローズド・ミーティング」を開いたこと。国内大手証券が主催したが、説明に立った幹部が参加者に妙な「期待」を与えてしまった可能性がある。3月当時はディップ ………

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