お達しを現場に押し付ける業界団体が珍しく反旗を翻す動き。背に腹は代えられず。
2018年6月号 BUSINESS
金融庁は、上場企業の監査法人を一定期間ごとに交代させる「監査法人のローテーション制度」(監査法人ローテ制)の導入を検討している。欧州では2016年に導入され、交代までの期間は10年となっている。日本では現在、同じ監査法人内で監査担当社員を5~7年で交代させる「社員(パートナー)ローテーション制度」が運用されている。金融庁はこれを欧州並みに変えようとしているのだ。きっかけは、東芝の不正会計問題で行政処分を受けた新日本監査法人が47年もの間、東芝の監査を担当していたことだ。金融庁は「監査法人を定期的に変えないと癒着が起きる」(幹部)として、16年、有識者を集めて、監査法人ローテ制導入を検討し、昨年夏に第一次報告も出した。業界内では「金融庁は今年夏にもローテ制の導入を表明する」といった観測も流れている。そんな4月上旬、公認会計士の業界団体である日本公認会 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。