岐阜大との統合をぶち上げた松尾総長の「渇望」は、旧7帝大「最下位」からの脱却!
2018年6月号 LIFE
18歳人口の減少で統廃合のうねりが本格化している大学業界で「下克上」の動きが出始めた。旧帝国大学の七つの国立大のうち、最後発の名古屋大が隣県の岐阜大との統合協議に踏み切り、東大を頂点とする序列に風穴を開けようとしているのだ。統合のキックオフは4月18日、名古屋市の同大で開かれた。岐阜大の幹部たちと席に着いた松尾清一総長(67)は加速する少子化や国の厳しい財政状況に触れながら「複数の大学が新たな枠組みを構築し、戦略や資源を共有して機能強化することが重要」と語り、今年度末までの最終合意へ意欲を見せた。名古屋大が他大学との統合協議に舵を切ったのは、3月に世界的水準の研究大学を目指す「指定国立大学」に認定されたためだ。同大が描く構想では「マルチ・キャンパス」を掲げ、他大学との共同経営を打ち出していた。早速、以前から語学教育で協力関係にあった岐阜大と統合 ………
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