90歳「相川相談役」が居座る三菱重工の悪夢

2018年6月号 BUSINESS

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4月20日、三菱商事が「社長・会長退任後の相談役・特別顧問制度に関するお知らせ」と題するニュースリリースを公表した。2020年7月以降、特別顧問を廃止し、相談役は無報酬の非常勤に改める内容だ。その3週間前には、三菱UFJフィナンシャル・グループが相談役・顧問制度の廃止を発表。1年更新で経営に関与しない特別顧問職を新たに設けることを決めた。三菱グループの中核である商社と銀行が相次いで制度廃止に踏み切ったのは偶然ではない。実は2社に三菱重工業を加えた「三菱御三家」の鳩首(代表幹事)会談が開かれ、社長OBが就く名誉職を見直す方向で合意していたのだ。にもかかわらず、三菱重工からは一向に廃止の発表が出てこない。1989年から95年まで社長を務めた相川賢太郎氏(90)が横を向き、とりつくしまもないからだという。相川氏の息子は2016年の燃費偽装問題の発覚で三菱自動車工業社長を ………

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