闇に埋もれる「国会公文書」

「森友改竄」で紛糾したが、そもそも国会の「立法文書」は開示請求の道がなく、ほとんどが死蔵。

2018年6月号 POLITICS

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学校法人森友学園に対する国有地払い下げをめぐる公文書改竄問題などで、国会審議が一時ストップ。行政文書の実態が報道され、管理のあり方にかつてないほど注目が集まっている。だが、同じ公文書でも行政文書よりさらに不透明なのが「立法文書」だという事実は、一般にはほとんど知られていない。憲政史上初めて、第三者による調査委員会として国会が設置した東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(国会事故調、黒川清委員長)は、2012年7月、国会に報告書を提出した。事故の原因を「人災」と位置付けた報告書は国際的にも高く評価された。この報告書の基となったのは1100人を超す証言、2千回以上の請求を経て収集した原資料など。しかし、後世に残すべき貴重な情報が詰まったこれらの「立法文書」は、公開されていない。すべてを国会図書館が保管しているものの、公開のためのルールがないのだ。関 ………

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