蜘蛛の巣のごとく、プーチンに絡め取られたトランプ帝国。裏の「集金マシーン」を握る男の危うい綱渡り。
2018年7月号 GLOBAL [[ロシアゲート相関図=上]]
ドナルド・トランプ米大統領は6月4日、ツイッターでロシアゲートを調査するロバート・モラー特別検察官に「終わらない魔女狩り」「完全に違憲」と噛みつき、大統領には「自分自身を恩赦する絶対的な権利がある」と主張した。共和党のミッチ・マコンネル上院院内総務、ポール・ライアン下院議長ら重鎮からも諌められても馬耳東風。隙あらば、モラー解任と自身の恩赦を狙っていることは間違いない。それだけ針のムシロなのだ。大統領就任から500日余、モラー・チームとメディア総がかりの追及が山場に差しかかる前に、錯綜した疑惑の相関図を一望しておこう。何がフェイクかは自ずと浮かびあがる。トランプの顔色が変わったのは4月9日。汚れ仕事を任されてきた顧問弁護士マイケル・コーエンのオフィスや自宅が家宅捜索を受け、20箱分の文書と情報機器10台が押収されてからだ。トランプは「秘匿特権」を主 ………
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