5年前の本誌特ダネが突破口。違反発覚は、「欠陥品だ。直せと言われたら困る」という元社員の証言を裏付けた。
2018年7月号 BUSINESS [「負の遺産」放置のツケ]
賃貸アパート大手のレオパレス21は5月29日に記者会見し、過去に施工した一部の物件シリーズに「建築基準法違反の疑いがあるものが発見された」と発表した。これに先立つ4月27日にも「ゴールドネイル」「ニューゴールドネイル」と呼ばれるシリーズに「確認通知図書と実際の施工内容が一部異なるものがあった」として補修工事の実施を発表していた。だが会見の日の夜、テレビ東京の「ガイアの夜明け」が、違反が発覚した物件調査時の映像をスクープ。「ゴールドネイル」「ニューゴールドネイル」の2件のアパート調査で、建築基準法で定められた小屋裏などの「界壁(すきまのない構造で耐火・防火や遮音の性能が求められる壁)」が存在しない様子をつぶさに映し出した。レオパレスの会見は、同日夜に番組が放映されることを察知し、先手を打つ形で開かれたものだったように見える。同社は、補修が必要な物 ………
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