「安倍一強」から派閥跋扈に逆戻り

5大派閥に担がれての3選で求心力は急落。「外交」不発であとは「改憲」頼みの状況。

2018年8月号 POLITICS

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安倍晋三首相の自民党総裁選3選が確実な情勢だ。最大派閥の細田派(94人)、第2派閥の麻生派(59人)、第5派閥の二階派(44人)が安倍支持を表明し、国会議員票の半数近くを固めた。全国紙(朝日・読売・毎日・産経)の6月世論調査でもライバルの石破茂元幹事長の支持を上回り、自民党支持層に限ると石破氏を圧倒する勢いだ。第3派閥の竹下派(55人)、第4派閥の岸田派(48人)でも勝ち馬に乗る動きが強まり、安倍圧勝へ雪崩を打つ気配である。石破氏が固めたのは石破派(20人)だけ。新潟知事選で与党候補の応援を断り、安倍首相と距離をとる小泉進次郎氏の支援を受けて党員票で圧勝するシナリオが頼みだが、「大勢は決しており、進次郎氏の支持を得られても首相の勝利は揺るがない」(閣僚経験者)というのが党内の大方の受け止めだ。ポスト安倍の2番手岸田文雄政調会長は首相支持に回り、いつ来ると ………

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