震源は「菅と二階」の処遇

「今度こそ俺が幹事長だ」。菅は何度も退けられてきた6年越しの野望を今、隠忍自重するどころか漲らせている。

2018年8月号 POLITICS

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200人を超す人々が溺れ死に、生き埋めになった西日本豪雨災害の7月5日夜、東京・赤坂の議員宿舎では自民党議員数十人が安倍晋三首相を囲み酒盛りに興じていた。浮かれた西村康稔官房副長官や片山さつき参院議員がツイッターで自慢した。能天気な写真には、広島県が地元の岸田文雄政調会長や竹下亘総務会長、オウム死刑囚7人の刑執行を翌朝に控えた上川陽子法相、自衛隊を率いる小野寺五典防衛相らの姿もある。安倍首相の自民党総裁3選は既定路線とタカを括る緩みきった政権党を象徴する醜態だった。豪雨も国会も我が事にあらずとばかり、なりふり構わず票固めに勤しむ安倍首相に死角はないのか。必勝態勢そのものに、3期目の魔は潜む。3選を盤石にした功労者は、モリカケ問題で自分は恥をさらしても安倍首相を守った麻生太郎副総理兼財務相、霞が関を締めつけ、公明党・創価学会を選挙協力で縛りつけて ………

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