アクロバチックな増資で債務超過を解消した粉飾企業が、ラグビーW杯で大盤振る舞い。世間を舐めていないか。
2018年8月号 DEEP [無事これ名馬「岡村正」]
日本の決勝トーナメント進出で沸いたサッカーW杯。日本列島が最も盛り上がったのは、先制されて追いつき、勝ち越されて再び追いついた6月24日のセネガル戦だろう。深夜にもかかわらず視聴率は30%を記録した。その試合中、選手の後ろに映る電子看板の文字を見て、目を疑った。〈REGZA 4Kレグザ〉〈日本初 BS/CS 4K内蔵テレビ レグザ誕生〉世界に向けて中継されているW杯のピッチに日本語の広告が浮かび上がった。レグザといえば東芝の液晶テレビ。アクロバチックな増資でようやく債務超過を解消したばかりの会社がW杯のスポンサー?そんなはずはなかった。レグザを手がける東芝の子会社東芝映像ソリューションは2017年11月、中国家電大手の海信集団(ハイセンスグループ)に買収された。推定100億円を出してW杯スポンサーになったハイセンスが、セネガル戦に釘付けになる日本の消費者向けに日本語 ………
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