米市場不振で業績が急降下。CFOが逃げた。統合を狙うルノーの高笑いが聞こえる。
2018年9月号 BUSINESS
日産自動車が7月26日に発表した2018年4~6月期決算は悲惨なものだった。連結営業利益は前年同期比28.8%減の1091億円。日産よりも期間中の販売台数が45万台少ないスズキの1165億円を下回った。通期業績に対する進捗率は20%で、19年3月期通期の業績予想の達成に黄信号が灯った。「あの時を思い出すよ。今度は誰が責任を負わされるのかと、幹部連中は今から戦々恐々としているんじゃないかな」。決算内容を見た日産OBはそう囁く。あの時とは5年前に最高執行責任者(COO)だった志賀俊之が更迭された時のことだ。日産は13年11月に4~9月期決算を発表した際、通期業績を2期連続で下方修正した。最高経営責任者(CEO)だったカルロス・ゴーンは、その責任を志賀に負わせ、詰め腹を切らせた。「今期に業績を下方修正したら2期連続で、あの時と同じ状況になる。幹部が誰一人として傷を負わないなんてことはあ ………
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