ばらまかれた告発文書は総計200枚。大量の内部資料に裏打ちされた内容は、過去に例を見ない完成度。
2018年9月号 BUSINESS [ 「粉飾告発」阿鼻叫喚]
パチンコホール大手のガイア(東京・日本橋横山町)が不正会計疑惑に揺れている。発端は7月10日付で取引金融機関85社などに対しばらまかれた告発文書。それによれば、2016年5月期の経常利益18億円のほとんどは中古パチンコ台の売買取引に乗じた利益水増し操作によるものだという。売上高2873億円と、マルハン、ダイナムジャパンホールディングスに次ぐ業界3位の有力企業に何が起きているのか。「私たちは株式会社ガイア及びガイアの関連会社・関係会社の有志一同です」そんな書き出しで始まる告発文書は、遊技機売買契約書や預金通帳、仕訳日記帳、確定申告書など26点の添付資料も含め、総計200枚近くに上る。それによると、利益水増し操作が慌ただしく始まったのは決算期末が迫る16年5月30日のこと。その日から20億円超の大金が転々と銀行口座の間を移動し始めた。それに先立つ3月15日付と5月2日付で、 ………
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