2018年9月号 BUSINESS
8月7日、オリンパスは中国子会社「奥林巴斯(深圳)工業」(OSZ)に対して安平泰投資発展が提起した訴訟に敗れ、深圳市中級人民法院から3077万4390ドル(約34億円)の賠償を命じられたと発表した。この敗訴に伴い、2019年3月期第1四半期の決算に34億5700万円を費用として計上。同時に過去の不正会計で信託銀行6行から求められていた損害賠償の和解金190億円も計上し、通期の連結純利益の予想を従前の590億円から400億円に引き下げた。実に32%もの大幅下方修正だ。信託銀行との和解はともかく、中国での敗訴による減益は多くの投資家にとって寝耳に水。安平泰との訴訟は本誌など少数のメディアが報じたものの、オリンパスは適時開示をせず、ひたすら口をつぐんでいたからだ。本誌は5月号の記事「オリンパス『訴訟禍』全リスト」で、同社が国内外で140件以上の訴訟を抱え、大きな偶発債務がいつ発生して ………
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