トランプ一家が釣られた「罠」

元選対本部長の公判が始まった。裏で蠢くウクライナとアゼルバイジャンのオリガルヒたちが一堂に会した密談。

2018年9月号 GLOBAL [ロシアゲート相関図=下]

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米大統領選が行われた2016年、5月から8月にかけて3カ月間だけトランプ陣営の選対本部長を務めた「悪の天才」ポール・マナフォート(69)の公判がこの7月31日、ヴァージニア州アレクサンドリアの連邦地裁で始まった。ロシアゲートを追及するロバート・モラー特別検察官が銀行詐欺や脱税など18件の不正容疑で起訴したからだが、ほかに無申告のロビイスト容疑などがあり、9月に別の公判が始まる。公判前整理手続で裁判長が指摘したように、計32件の容疑は実は“別件”ばかり。ロシアとの「共謀」容疑は一つも含まれていない。それでも、マナフォートが主標的にされたのは、前号でも触れたロシアの辣腕女性弁護士、ナタリア・ベセルニツカヤが、大統領選中の16年6月9日午後4時、トランプ・タワー25階で行った「情報提供」の密談に、トランプの長男ドン・ジュニアと女婿ジャレッド・クシュナーとともに、マナフ ………

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