2018年11月号 BUSINESS
金融庁は9月26日、公表した2018事務年度の「金融行政方針」の中で、投資用不動産向け融資の実態調査に乗り出す方針を明らかにした。5月にシェアハウス運営のスマートデイズが破綻したのを契機に、スルガ銀行による不正融資が表面化。金融庁の監視強化は「金融機関・悪質な持込不動産業者双方が関与した、入居率・賃料、顧客財産・収入状況の改ざん、抱き合わせ販売といった、顧客保護の観点から問題ある事例が発生した」ことを受けてのものだ。8月31日には、アパート経営支援のTATERU(東証1部)で、顧客の預金残高データを改竄し、融資審査を通りやすくしていた事実が発覚。市場関係者の間では「個別企業にとどまらず、業界全体の問題に波及するのでは」(アナリスト)と疑心暗鬼が広がっている。9月に入り、不動産投資関連企業の株価が軒並み下落する中で、市場関係者の厳しい視線が注がれているのが ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。