トランプ「対中包囲網」に習が苦虫

対米貿易交渉で気がつけば孤立。国際サプライチェーンからの中国外しを防げるのか。

2018年11月号 GLOBAL

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米中貿易戦争で、トランプ政権が予想を超えるスピードで「包囲網」を構築。中国の焦りを誘っている。9月30日、米国とカナダは深夜零時の交渉期限直前に新たな貿易協定に合意した。北米自由貿易協定(NAFTA)に取って代わる「米国・メキシコ・カナダ協定」(USMCA)が2019年後半にも発効する見込みとなった。これにより、米国の輸入先上位6カ国・地域のうち中国を除く5カ国・地域が、トランプ政権が求める貿易交渉の席についた。3カ月前まで交渉入りしたのが韓国だけだったことを考えると、まさに様変わりだ。転機は7月25日、欧州連合(EU)が関税など貿易障壁の撤廃を目指す対米交渉の開始に応じたことだ。「交渉中は追加関税を課さない」と、ドナルド・トランプ大統領がジャン=クロード・ユンケル委員長に約束したのが効いた。1カ月後の8月27日にはメキシコがNAFTA再交渉に合意し、9月26日には日本も ………

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