2018年12月号 BUSINESS
果たして女性幹部の大抜擢は吉と出るか──。農林水産省は年明け1月召集の通常国会前に、局長クラスの異動を行う。農水省の人事秩序をぶっ壊した「突破者」こと奥原正明事務次官が、退いた後の積み残し人事だが、どうやら省創設以来の2人目の女性局長が誕生しそうだ。まず農産物の関税交渉など国際部門を采配する松島浩道農林水産審議官(次官級)が勇退。後任はオバマ政権時代の環太平洋経済連携協定(TPP)交渉で、米国を相手に牛肉やコメの市場開放要求を押し返した大沢誠経営局長が当確だ。しかし、省内の注目を集めるのは、大沢氏の後釜の経営局長に、誰が就くか。農協グループや株式会社の農地取得といった微妙な案件を統括する経営局長の本命と囁かれるのは、昭和60年入省組の紅一点、浅川京子関東農政局長(東大法卒)だ。「にこやかに見えても、目は笑っていない切れ者タイプ」(農水省中堅職員 ………
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