潮田LIXIL 「学級崩壊」

復帰後初の重要会議に潮田は姿を見せず大混乱。なのに「なぜ株価が上がらないんだ!」。世間ズレした趣味人が本領を発揮。

2019年1月号 BUSINESS [お笑い“趣味人”経営]

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12月4日と5日の2日間にわたって、独デュッセルドルフでLIXILグループの「ビジネスボード」が開かれた。事業会社であるLIXILのほか、独水栓金具大手グローエ、米衛生陶器大手アメリカンスタンダードなど、グループ会社のトップが集うこのミーティングは、LIXILグループの中で最重要会議といわれている。

「おいおい、新CEOはいないのか」

11月1日付で会長兼CEO(最高経営責任者)に復帰した創業家出身の潮田洋一郎はしかし、この重要会議に姿を見せず、自宅のあるシンガポールから電話で参加。冒頭、「ペルマスティリーザは最良のブランドである」と語った。ペルマはイタリアのカーテンウォールメーカー。潮田たっての希望で買収したものの、赤字を垂れ流しているため、社長兼CEOだった瀬戸欣哉が中国のグランドランドに売り払おうとした企業だ。ペルマは売り上げの4割を米国に依存している。一説によれば同社製品が米国防総省の建物に ………

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