オリンパスに証券市場がビンタ

榊原弁護士が外国人記者会で勇気ある会見。株価急落、起債延期、内部告発も後に続く。

2019年1月号 BUSINESS

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11月21日午後1時、東京・丸の内の新築ビル「二重橋スクウェア」に引っ越した日本外国特派員協会(FCCJ)で記者会見が開かれた。会見したのは本誌12月号のインタビューに応じた榊原拓紀弁護士。中国・深圳での贈賄疑惑に非を鳴らした幹部社員の左遷人事がパワハラであり、公益通報者保護法違反であるとして、オリンパスを訴えた同社法務部主任である。日産自動車のカルロス・ゴーン会長が有価証券報告書の虚偽記載の容疑で逮捕されたばかりで、会見場は閑散とするかと思われた。しかしフタを開けてみれば、国内外のメディアのほか、FCCJの一般会員になっている金融関係者らも押しかけ、ほぼ満席となった。英フィナンシャル・タイムズ紙が20日に前触れ記事を書いたことで、世界的にオリンパス・スキャンダルの「第二ラウンド」開始の号砲が鳴りわたったからだ。会見内容はこれまで本誌が報じてきたとおり ………

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