「次の選挙に出ない。安倍首相には伝えた」。自己の体調と政局を見極めながら観測気球。政権構造を一変させかねない。
2019年1月号 POLITICS [体調不良と検査入院]
臨時国会閉会の12月10日、自民党は二階俊博幹事長の検査入院を発表した。3日に体調不良を訴えて衆院本会議を欠席。その後、まず「インフルエンザと診断されたので自宅で療養する」と発表があった。ところが、インフルエンザの隔離期間が明けるはずだった1週間後、今度は「熱は下がったが、診察の過程で高血圧の症状が見られたため、10日から東京都内の病院に入院する」として休みが延びた。血液検査のほか人間ドックも受け、入院は1週間程度の見通しというが、病名も期間もあいまいだったため永田町に臆測が広がった。伏線があった。姿を見せなくなる1カ月前から、二階氏周辺で微妙な進退情報が声を潜めて語られていたからだ。「二階さんは次の選挙に出ない。議員を辞めた後のことも考えている。もう安倍晋三首相には伝えた」二階氏は2019年2月17日で80歳になる。最近の長寿社会ではまだ元気な方だが、 ………
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