「パケづまり」解消に向けようやく重い腰を上げた。でもこれだけでネットは速くならない。
2019年2月号 BUSINESS
2018年12月18日、NTT東日本と西日本に総務省総合通信基盤局長の名で、行政指導が発せられた。その内容は、インターネットサービスプロバイダー(ISP)がNTT東西に支払う光ファイバー回線の接続料の適正化に関するもの。ISPがNTT東西の対応について問題視していた課題に総務省のメスが入った格好だ。日本の固定系インターネットは、NTT東西が「フレッツ」というサービス名でラストワンマイル回線を提供し、インターネット接続をISPが提供するという、いうなれば分業体制になっている点が大きな特徴(一部CATV事業者を除く)。そのためISPは、自社のネットワークをNTT東西の設備に接続する必要がある。この接続ポイントのNTT東西側設備を「網終端装置」と呼んでいる。ISPは、NTT東西に対し、電気通信事業法により規律された約款に従い接続料を支払っているのだが、NTT東西がこの接続料を、勝手な解釈で、 ………
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